ハサミのトレーニング遊び~ハサミを使う前にやっておくべきこと~
そろそろハサミを使いたい
私のクラスは二歳児から三歳児のため、ハサミは上手な子はできる、使ったことない子も多数という状況でした。
自由遊びで取り入れたいな・・・と思っても危険で目を離せないため、この時期まで待ちました。
ハサミは指を正しく入れて「開く・閉じる」の運動で紙などを切ることができますが、2、3歳の子どもはこの「開く・閉じる」が難しくできないのです。
そのための練習として最適なのがこのトングです。ハサミとまったく同じ動きをします。そして安全。いろんなサイトや実際の保育の現場などでも使われているのを目にします。百円ショップでも先がシリコン製のものや小さめのものなどいろいろなバリエーションがありますね。
発達に応じてつまむものを小さくしてトレーニングするも良し。
親子教室では小さいコットンボールをトングでつまんで製氷機に入れる遊びは大好評でした。
ご自宅でも取り入れる保護者の方も多くいらしたので本当に手軽で子どもが集中する遊びなんだと実感しました。
今回はそれよりも管理しやすい梱包材の再利用です。
園では廃材としていただくことが多く、よくおままごとに使っているのですが、適度に大きくやわらかいためつまみやすく小さいコットンボールだと難しい子の導入に最適でした。
二歳の内から経験をたくさん積んで、ハサミの時にはスムーズに移行できるといいなと思っています。
今は家庭での子どもの数も少なく、兄姉がいてもゲームなどで遊んでいる時代です。核家族化が進み両親も就労で忙しく、子どもにお手伝いをさせる余裕がない家庭もあります。生活や遊びの中で上の子を真似て自然習得していたことが機会を失い、できること、できないことの把握すら難しくなっています。小学生の生活体験調査でも雑巾を絞れる子が極端に少なくなっている実態もあります。
近隣の立派な幼稚園は子どもにアイパッドを使わせているとか・・・
園によっての保育方針や環境の違いもありますが、子どもたちには基本的な生活の経験値を積んであげたいですね。
読んでいただきありがとうございました。