間違えない幼稚園選び。究極の質問とは?幼児期の環境に本当に必要な物と今の幼児教育が大切にしていること。
幼稚園はどこも同じ・・・ではありません
よく聞く幼稚園の保育方針とは何でしょうか。
それは子どもが集団を学び社会生活の基盤を作るためにどんな方法をとるか、です。
つまり子どもの育ちに何が大切と捉えるか・・・これは各幼稚園で考えが違います。
この幼稚園は子どもの育ちに「何が大切だと捉えているの?」これが保育理念となります。
例えば「強い身体と強い心」が保育理念であるならば、どんな方法でそれを達成させるのか、その方法が保育方針です。
この保育理念ならば何となく「マラソンありそう」とか「裸足で過ごすのかな」など想像がつきそうですが、実際はなかなかわかりにくいものです。
シンプルに「自分の子育て論とマッチしているか」で考えても良いですが、これからの社会に必要とされる人になってほしいという観点も大切なのです。
それはどんな人材でどんな教育で培われるでしょうか。
教育変革期がやってきた!
ひと昔前までは「幼稚園は小学校への準備機関」のような位置づけだったため「小学校に行っても困らないように」が暗黙のルールでした。
そのため幼稚園の先生たちは躍起になって「お利口さん」を作ろうとしていました。
そのかいあって「保育園から来た子は大変で幼稚園から来た子は手が掛からない」と幾人もの小学校の先生から言われてきました。
幼稚園から来た子どもたちは長時間きちんと座って先生の話が聞ける。
行動する時は先生に確認してから行動する。
でもその姿は今の幼児教育では重要視されていないのです。
裏を返せば「指示待ち」「自発的に考えて行動が出来ない」など弊害があります。
でも勝手に行動するようでは、やはり注意を受け、挙句の果てには発達障害を疑われてしまいます。
どんな子ども像が望ましいとされているのか。
それを幼稚園に求めるためにはどんな教育内容を求めれば良いのでしょうか。
どんな理念と方針か
実は「今の望ましい子ども像」はこれまで主流だった設定保育多めの幼稚園では決して達成できないのです。
それは近年発表された「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」に示されています。
内容は「他者と思いを伝えあい協力し合う心」「自分なりに考えて自分の力で達成する力」「自ら興味を持ち学ぶ探求心」
など、他にも学習面よりも豊かな人間性を重要視しています。
これらは教えられるものではなく経験により身に付くものです。
いくら和太鼓、積木、英語、体操、iPad・・・など様々な環境を用意しても、子どもが「やりたい」と思わないことには無意味です。
主体的な学びよりも受動的な学びがメインでは、自ら考えて経験する時間が奪われていくばかりです。
教育活動が多めで時間に追われているような園では子どもが考えて動くのを待つ時間すらありません。
もちろん教育活動が多めの幼稚園でも上手に子どもの関心を引き出している園もあります。
どうやって子どもが主体的に学べるように導いているのか、保育方針を確認しましょう。
親の願いと子どもの思い
習い事などでも、子どもがやりたがって自発的に行っているのは問題はありません。
ですが「子どものためによかれ」や「親のプライド」はロクな結果にはなりません。
親として子どもに育ってほしいと望む姿があるのであればその手段を与えるのではなく、そこまでの心情を育てることが親や保育者の役割なのです。
つまり「何を教え込む」のではなく「自ら挑戦したいと思える意欲を育てる」だけで良いのです。
この「やってみたい」「挑戦してみたい」という前向きな気持ちは、成功体験の積み重ねでしか育まれないのです。
「子どもが自ら考えて挑戦するための時間と環境を大切にしているか」
これが幼稚園への究極の質問だと思います。
読んでいただきありがとうございました。