幼稚園児のお弁当。どれくらいの量を食べているの?意外と難しいお弁当事情。
初めてのお弁当
幼稚園に入園してそろそろお弁当も始まっているかもしれません。
幼稚園側はどうやって安全に食事が摂れるのかを工夫していますが、保護者の方にとってはお弁当そのものに対する不安もあるかと思います。
「どれくらいの量を入れたらいい?」「好きなものだけでいいの?」
そんなお弁当の心配がなくなるように幼稚園のお弁当事情をご紹介します。
子どもにとってのお弁当
幼稚園生活の中で子どもにとってお弁当は楽しみのひとつですね。
特に初めてのお弁当の日は朝から待ちきれなくて「お弁当食べていい?」と何度も聞かれます。
こっそり開けている子もいるくらいです。
登園の時に泣いていた子に「お弁当食べたら帰ろうね」と言うと安心した顔をしてくれます。
このように大半の子にとっては楽しい時間ですが、食の細い子や偏食気味の子にとってはつまづきの原因にもなります。
お弁当はお家で家族と食べる普段の食事とは全く違います。
友だちと食べることで競争心が出て普段食べないものも食べられたりします。
お弁当箱をピカピカにして褒められたいので普段より多めに入れても食べてきたりします。
子どもにとってお弁当は楽しみでもあり、お腹だけでなく競争や自尊心を満たすものでもあるのです。
子どもがつまずかないお弁当
つまずきの原因にならないお弁当、それはズバリ「子どもにベストなお弁当」です。
この「ベスト」なのは「量」であり、「内容」でもあります。
子どものニーズにピッタリ合っていると「ベストなお弁当」なのです。
まずは「量」です。
年少さんの最初の頃はお弁当が嬉しくて勢いよく食べますが、集中する時間は短いものです。
食べるのが速い子は15分も掛からず食べ終えてしまいます。
遅い子でも最大30分までで食べ終える量がマストです。
それ以上になると食べることが「苦痛」になってきます。
更には他の子が遊び始めているを、横目で見ながら頑張って食べるのでもはや「苦行」です。
最初はかなり少なめ→15分くらいで食べ終える量
慣れてきたら少しづつ増やす→20分くらいで食べられる量
保育者と調整しながら20分を守っていくようにしていくと良いと思います。
次に「内容」です。
最初は好きなモノ中心で構いません。
楽しく美味しく食べられることが何よりです。
ただし、年長さんになっても好きな物だけのお弁当は、給食を考えると心配ですね。
苦手なものに挑戦させる機会はいずれやってきます。
お友だちへの意識が出てくると、お弁当の見せ合いも始まります。
お友だちのお弁当に自分の苦手なものが入っているけれど、お友だちは美味しそうにそれを食べている・・・こんなことが起こります。
お友だちが野菜を食べて、それを先生がものすごく褒めていると「自分も苦手なものを食べてみんなの前で褒められたい」と競争心に火が付きます。
このように自分から「ちょっと挑戦してみよう」と思えた時がベストなタイミングです。
この時に少し挑戦系を入れてみて「達成感」を味わえるようにすると、苦手を次々と克服できます。
大体年少さんだと遅くても三学期頃、年中さんだと二学期頃までにはそんな機会があると思います。
またキャラ弁もとても喜びますが、子どもたちを見ていると、食べやすい形状と味付けであることが何よりです。
特に苦手なものは小さく食べやすくなっている、もしくは気にならないくらい隠れているとはじめの一歩が小さくて済みます。
ダイレクトに入っていて開けた途端、子どもがドン引きしてしまった事もあります(笑)
もう一つ配慮すべきは片付けのし易さです。
食べ終わると自分の物は自分で片付けてから遊び始めます。
この時つまずかないように「子どもが自分で始末できる」ことが重要です。
子どもが仕舞いやすい形状など「自分でできる」工夫がされているものが良いと思います。
食後にしっかり遊ぶ時間を確保できるように、お弁当を見直してみてくださいね。
読んでいただきありがとうございました。