外からは見えにくい幼稚園の中身。子どもが「行きたくなる幼稚園」の見つけ方。
幼稚園探しスタートの時期
本来ならば今頃は幼稚園見学に行ったりプレスクールに入ったり、幼稚園探しが始まる時期です。
でも今年はスタート時期が大きくズレてしまいましたね。
「ゆっくり探す時間が無いのでは?」
「プレも心配で通えない・・・」
このように心配される方も多いと思います。
時間を有効に使って、納得のいく幼稚園探しが出来るといいですね。
親の条件と子どもの条件
「良い幼稚園に入れたい」
もちろん親ならば誰もが思うことですね。
見学に来て下さる保護者の方の中には「PTA活動が少ない」「毎日給食が出る」などの条件を気にされる方もいらっしゃいます。
でも最終的には「設備とサービスが整っている」「教育内容に共感できる」ことが保護者の方にとっての良い条件のようです。
また幼稚園を決める時に、見学に行った時の我が子の様子や意見を優先する方も多いようです。
中にはキャラクターデザインの遊具や園バスが決め手となることもありますが、それで幼稚園を好きになるのなら大切な視点だと思います。
ですが「そこだけで決めるのは・・・」という心配も最もです。
施設や遊具などハード面に於いても、保育の内容や保育者の質などソフト面に於いても納得のいくことが理想的ですね。
子どもが行きたくなる園とは
子どもの好奇心と発想力は大人の物差しでは測れません。
子どもが行きたくなる幼稚園とはズバリ「楽しい幼稚園」です。
例えるなら公園に遊びに行くことを喜ぶ子どもは多いですね。
それは自分のやりたいことを思い切りできる空間だからです。
そして一見遊んでいるようでも、ちょっと怖い遊具に挑戦するなど子どもなりに課題を見つけ挑戦しています。
「今日は上まで登れなかったけど明日は上まで登りたいな」
決して周りが強要したわけではなく、子どもの「やってみたい」から出た主体的な思いです。
我が子からそんなセリフが聞けたら嬉しいですね。
このように「やりたいこと」「やってみたいこと」でいっぱいの、子どもの気持ちを大切にしてくれる幼稚園だと子どもは毎日が楽しいのです。
「こんなことやってみたい」と遊びの中で出た発想を「面白い」と後押ししてくれる先生の存在と環境があれば子どもは「楽しい」と思えるのです。
自分のやりたいことが保証されている場だからこそ、子どもは「毎日幼稚園に行きたい」と思えるのです。
これはその幼稚園が子どもの「主体性」を重んじているかどうかなのです。
「主体的な活動」とは「子ども自身が始まりも終わりも自分で決めることが出来る活動」のみを指します。
公園で自由に遊べる時間は、子ども自身がやりたいことを決めて活動できるから楽しいのです。
もちろんカリキュラムが決まっている園は、子どもひとり一人の「やりたい」に応えることは限界があります。
その活動に向けて子どもの気持ちを上手に高めているのか、そこは保育者の力量次第とならざるを得ません。
子どもの主体的活動を保証しているご家庭では、ちょっと物足りないかもしれませんね。
良い幼稚園にするには
保護者の立場の良い幼稚園と子どもから見た良い幼稚園が必ずしも一致するとは限りません。
そんな時はどちらの意見を通すかどうか悩ましいところだと思います。
例え悩みに悩んで決めた幼稚園でも、辞めてしまう保護者の方も残念ながら中にはいます。
「幼稚園への信頼が無くなった」「保護者間のトラブル」など理由は様々ですが、一番影響を受けるのは子どもです。
欠点を上げればいろいろ嫌な面も見えてくるかもしれません。
そんな親の気持ちを子どもは敏感に感じ取ります。
そうすると子どもも今まで楽しかった幼稚園が楽しくなくなってしまうのです。
このような悲劇を避けるために、せっかく選んだ幼稚園を親子で好きになってほしいと思います。
そのためにもしっかり納得いくまで幼稚園を検討してくださいね。
その幼稚園が良い幼稚園かどうかは親子で決めるものなのです。
皆さんにとって幼稚園生活が良い思い出の場であることを心から願っています。
読んでいただきありがとうございました。