キレない子にするために。幼児期に付けたい欲求不満耐性。
欲求不満の訴え方
まだ言葉が出ない小さい子は自分の不満を伝えようと泣いて訴えたり、かんしゃくを起こしたりしますね。
自分の不快感など欲求不満を何とか周りに伝えようとしています。
言葉で自分の思いを伝えられるようになるとこのような姿は少なくなりますが、大きい子でもこんな姿ありますね。
できないことがあるとすぐにイライラ、かんしゃくを起こす、あきらめる・・・。
これは欲求不満耐性がないことを指します。
子どもがひとりでできることにもすぐに手を貸してしまったり、子どもが欲しがるものを簡単に買い与える、子どもの失敗を別の要因にすり替える。
忘れ物をした時に「お母さんが忘れたから」なんて言う子もよく聞きますね。
このように我慢しなくても良い環境や失敗に対して反省をしない環境にいる子は欲求不満に耐える力が付かなくなります。
「子どもだから」「まだ小さいから」と言っていたら大きな問題に発展してしまいます。
欲求不満耐性が身につかないと・・・
我慢をしないで済んでしまった子どもは気に入らないことがあると暴力で解決しようとしたり、ふてくされたりします。
またちょっとでも辛いことがあるとすぐあきらめてしまったり、人のせいにしたり・・・。
幼児期に適度な欲求不満耐性を身に付けなかった子どもは、思春期にキレやすい子になるとも言われています。
集団の中でできること
子どもは他者とのかかわりの中で自分の思いが通らない経験をし、社会のルールを身をもって知ります。
その繰り返しで自己制御能力を身に付けていきます。まさに幼稚園や保育園は最適な環境ですね。
問題が起きた時にすぐに大人が口を出すのではなく、多少のケンカをしても子ども同士で解決ができるような導きが必要とされます。
子ども同士が考え意見を調整しあう経験を奪わないようにしたいですね。
これがいわゆる「見守る保育」
なかなか保護者の方に理解していただくのが難しい場合もありますが、その必要性を伝え、家庭でも実践していただけると理想的ですね。
読んでいただきありがとうございました。