誰もが持ってる失敗恐怖。その克服法は・・・?

失敗による恥の体験からくる失敗恐怖

ある課題に挑戦してみたいといったような「やる気」を動機づけといいます。
成功願望が失敗恐怖よりも強ければその課題に挑戦してみよういう気持ちになります。
それは「接近の動機づけ」が働いたということです。
その逆で失敗恐怖が勝ると「回避の動機づけ」が働きその課題から逃げようとします。
失敗の経験が色濃いとその失敗恐怖も強くなりますね。
でも考え方を少し変えると克服できるのです。

成功の要因と失敗の要因を考えてみよう

失敗の原因がなもの、例えば「自分に才能がなかったから失敗した」と安定的な要因だと考えるとそれ以上努力する気がなくなります。
でも「努力が足りなかった」と変化可能な要因と考えれば次は成功できると思えます・。
成功した時も同じです。
成功したのは「課題が簡単だったから」「運がよかった」と考えるよりも「自分が頑張ったから」と思えることで学習意欲が高まります。
まずは思考をを変えてみませんか。

やる気を伸ばすには・・・

子どものやる気を伸ばしてあげたいという時にも同じことが言えます。
心理学の実験で算数のテストをし、ひとつのグループには「賢いね」と能力を褒め、もうひとつのグループには「頑張ったね」と努力を褒めました。
その結果、能力を褒められたグループは「課題をもっとやりたい」と思う数値が低く、更に失敗してしまうと成績が下がってしまいました。
努力を褒めたグループは成績は努力で上がる、つまり能力は自分の力で伸ばすことができるという体験でやる気が伸びたそうです。
褒め方にも注意が必要ですね。

失敗恐怖が強い子どもには・・・

子どもでも失敗恐怖が強い子がいますね。
「今日は何するの?折り紙する?」と進級してから毎朝不安で泣いて登園する年中さんの男の子がいました。
「またできなかったらどうしよう」と以前の失敗体験を引きずっているようでした。
そこで絶対に失敗しない課題を続けてみることにしました。
すると1ヶ月ほどで泣いて登園することは無くなり自信が付いたように見えました。

このように失敗恐怖が強い子には失敗する可能性が高いものが一番やる気を失わせます。
なので成功が確実な課題を与えるとともに失敗を受容できる雰囲気を作ることで緩和されていきます。

ひとりの子に寄り添いながら、お互いを高めあえる理想の集団作りのヒントになれば幸いです。

読んでいただきありがとうございました。

 

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