石の上にも三年。でも保育の面白さはここから。転職するメリットって?
転がる石には苔が生えぬ・・・このことわざって
「職業や住まいを転々とする人は成功しない」といった否定的な意味と「常に活動的で新鮮」といった両極端な意味があるそうです。
私はどちらかと言えば前者の意味合いでよく使っていました。
特に幼稚園では一年目は何もわからないまま行事やカリキュラムに追われ、息つく間もなく過ぎ去っていきます。
二年目では一年目のおさらいをしながら自分のペースで保育や行事に向き合っていけるでしょうか。
でもまだまだ保育を楽しむには至らないのではないでしょうか。
三年目になると後輩に教えながらの保育や行事でも中心的に活躍するなど、園の中での役割も増えてくることでしょう。
このあたりになってくると保育の大変さよりも充実感が勝ってくるのではないでしょうか。
三年間ずっと同じ学年を担任する人も、すべての学年を経験する人もいますが、三年目を過ぎると保護者や上司、もちろん同僚との信頼も高まり自分なりの保育もやりやすくなります。保育の面白さはここから始まると言っても過言ではありません。
同じ園に努めるメリットは保育や行事が変わらないので、そこに深みが出てくることです。
この深みや積み重ねた信頼こそが苔なのかなと思います。
私は13年間同じ幼稚園で働いていました。
いろいろあって退職し、そこで育て身に付けた「苔」を一掃しました。
新しい園ではそれまでのスキルは通用するけれど、行事に関しては園ごとに特色があるので全くの一年目・・・。
新鮮だけれどやっぱり一年目は大変だな~と正直思いました。
でも前の園だったら絶対に経験できなかったこと、やってみたかった保育、身に付けられなかったスキル・・・等々。
考えると私にとっての転職は良かったと言えます。
ひとつのところでじっくり苔を身に付けることも良し。
自分のスキルアップのために敢えて苔を身にまとわずも良し。→これは自分に自信がないとなかなか・・・?
どちらを選んでも自分の解釈次第で良くも悪くもなると思います。
でも一旦保育の世界に身を置いたならその面白さがわかる三年は保育を続けてほしいな~と願わずにはいられないのです。
読んでいただきありがとうございました。