共感するだけで劇的に子どもが変わる。人との関係も良くなる。共感が大切な理由とは?
共感は子どもと仲良くなる第一歩
「子どもと仲良くなる近道は、思い切り一緒に遊ぶことです」
若い先生や実習生にはこのようにアドバイスしています。
何故なら「本気で鬼ごっこをする」「一緒に泥まみれで遊ぶ」なんてことは大人になると片付けなどが気になって本気で遊べません。
そんな気持ちを子どもたちはいとも簡単に見抜きます。
本気で「楽しい気持ち」になって遊べない大人を子どもたちは不思議なほど受け入れないのです。
一緒に楽しんでくれる=同じ事を楽しいと感じてくれる=共感
初対面の大人同士でも趣味が同じであったり、共通の友人や同郷など共通点があるとグンと心が近づくような気がしますね。
これは「類似性の法則」というものですが「共感」することで仲良くなれるのも同じ理由と言えるのです。
共感は同じ目線
同じようない言葉で「共有」という言葉があります。
「共感」と「共有」は似ていますが、突き詰めると微妙に意味が異なります。
「共有」は同じ時間を共に過ごし同じ気持ちや思いを持つことです。
例えば一緒にゲームで遊ぶなど、子どもが楽しいと感じていることを一緒に楽しむことは「共有」になります。
対して「共感」は文字通りともに感じることです。
人と映画を観て「面白かった」という感想と「悲しかった」という真逆の感想を持つとします。
例え自分の意見と違ったとしても否定せず「この人は面白いと感じているのだな」など受け入れることが「共感」です。
「この場面を面白いと感じたのかな」など自分と違っていることからその人の感じたことを知ろうとすることが「共に感じる」つまり「共感」です。
「共有」は同じ思い出を共有したとしても、それぞれの感想が違うかもしれません。
でも「共感」は他人の感想をわかりたい、同じ目線でいようとする思いがあるのです。
共感がもたらすこと
「こんなことで遊んで楽しいのかな・・・?」子どもの遊びは理解できないことが多いですね。
ですが子どもの気持ちになって遊ぶことで子どもの見ている世界を垣間見ることが出来るのです。
「この子はこんな感じ方をしているのだ」と気付くことで、子どもの心を動かす言葉が浮かんできます。
子ども自身も「この人は自分をわかってくれる人」と認識することで自然と「この人が言うことを聞こう」と思えます。
これは子どもだけでなく、大人はもちろん自閉傾向のある子でも同じです。
自閉傾向がある子はもっと理解できないことを繰り返し行います。
でもじっくり付き合ってみると、その子の興味がどこにあるのかわかります。
そして共感することで心を開きます。
心を開いてくれると驚くほどに子どもとの距離が縮まります。
自分を否定せず、わかってくれる存在には大人でも心を開きます。
このように「共感」をするだけで相手との関係が驚くほど良くなるのです。
読んでいただきありがとうございました。