子育て経験を仕事に活かしませんか。子育てをしたからこそわかる思い。

子育て経験がキャリアになる

4月になると環境が変わる方も多くいらっしゃると思います。
自分自身だけでなく、子育てがひと段落した方、子どもが学校や幼稚園に入る方などもいらっしゃいますね。
少し時間が出来て「仕事をしてみようかな・・・」とお考えの方は「どんなお仕事をしようか」迷ってしまいますね。
でもブランクがあるので、仕事に対しての心配は多々あると思います。
でも子育てこそが大きなキャリアとなるのです。
もしも「子育ての経験を活かしたい」と思ったら・・・是非とも保育の仕事をしてほしいです。
今、保育の世界は人材不足が深刻な問題です。
学生が子どもの成長に関わる責任へのプレッシャー、保護者との関係構築などに不安を感じ保育の世界に入りたがらないそうです。
教育大学を出ていても一般企業に就職を希望する学生が圧倒的に多く、保育の道に進むのはほんの一握り・・・。
実際に発達に不安な子どもが増えている昨今、若い先生には荷が重い仕事でもあります。
だからこそ「求む!子育て経験者」なのです。
そのため各園、インターン制を取り入れて、資格取得のバックアップをするところも増えてきました。
無資格でも大丈夫!有資格者ならなおの事、思い切って飛び込んでみませんか。

子育ては自分育て

ひと昔前は幼稚園の先生なんて若い人が多かったような印象です。
ですが実際は若い方だけでなく、ひとつの園の中にすべての世代の方が働いている環境が理想的です。
子育てを経験したからこそわかる思いが保育に必要!というくらい現場では子育て経験を欲しています。
私自身、結婚出産前に保育の仕事をしていた時には分からなかったことや、大切に出来なかったことが今は分かるようになりました。
例えば「自転車に乗れなかった子が出来るようになった」それはただ単に「乗れた」という事実だけが得られるわけではありません。
それまでのプロセスはもちろん、それによってどんな力が付随して育っていくのか・・・。
子どもの成長に親がどれだけ大きく関わったか、それによって親がどれだけの喜びを得るのか・・・。
ひとつのことを子どもが出来るようになるまでに沢山の努力と励ましと、大きな喜びが伴うことも子育てをしたから分かることです。
子どもに親としての学びを経験させてもらったのだな~とつくづく思います。
このように子育ての経験が大きく仕事に活かされるのは保育の仕事のメリットです。

真の共感が信頼を築く

「子どもを育てたから、お母さんの気持ちがわかる」これが一番の強みになります。
例えば下の子が生まれたばかりで上の子が不安定・・・お母さんも初めての二人育児で困っている。
そんな時に「大変ですね・・・。でもそんな時は上のお子さんを優先してくださいね。そうすれば安定しますよ」
ここまでは子育て経験のある先生と無い先生でも同じアドバイスが出来ます。
そこにお母さん先生はプラスで自分の体験談を入れることができます。
そうすることでリアリティが出て、グッと親近感がわきます。
子育て経験のある方は上手な手の抜き方も知っています。
子育て経験の無い若い先生は知識の中でのアドバイスにならざるを得ません。
教科書通りのアドバイスだと、生真面目なお母さんはゆとりのない子育てになってしまいます。
「(ちゃんと育つから)大丈夫よ~」が一番心強いのです。
人は自分の心境をわかってくれる人に心を開きます。
「同調・共感」することで悩みを打ち明けやすくなります。
「部屋なんて散らかっていたって大丈夫よ~」くらい気楽な実体験は「頑張らなくちゃ」と張りつめた気を緩ませてくれます。
「それでもいいんだ・・・」と安心感を持てることで産後うつ病や育児ノイローゼを回避できます。
子育ての経験のある方は、お母さんの苦労や大変さが身に染みてわかっているので無理難題を言いません。
「頑張っている人に頑張っての言葉は逆効果」これはよく言われることですね。
完璧な子育てのアドバイスは要らないのです。
肩の力が抜けるようなアドバイスと心の支えが必要なのです。
何よりも「大変なのは自分ひとりじゃ無い」と思える事が孤独育児の光明となるのです。
核家族化が進み、家庭の力が落ちていると言われている今、子育ての伴走者として手腕を発揮してくださると嬉しいです。

読んでいただきありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。