幼稚園選びの大切なポイントとは・・・?理想の保育とはどんな保育?誰の視点で選ぶべき?

多種多様な保育内容

「幼稚園選びに迷っています・・・」保護者の方からはもちろん就職前の学生さんからも聞く言葉です。
ホームページを見て見学に行ったり、近くの幼稚園のプレに通ったり情報集めをする熱心な保護者の方も多いですね。
「どっちの幼稚園にするか迷っています」と実際に保護者の方から相談を受けたりもします。
「大型園と小型園」や「設定保育が多い所とそうじゃない所」など実は両極端な園で迷われている方が意外と多いのに驚いています。
各園の保育理念も「伸び伸び」「元気に」「豊かな」など曖昧な言葉が多いですよね。
実際のところ保育理念を聞くだけではわかりにくく、イメージが持てないと思います。
親御さん自身「こういう幼稚園が良い」という具体的な理想が無い場合もあります。
かと言って「近いから」「みんな行ってるから」というだけで選ぶのもちょっと勿体ないかもしれません。
何故なら幼稚園は子どもが直接関わる最初の社会です。
子どもの人間形成の基盤となる大切な時期でもあります。
我が子の何を伸ばしてあげたいですか?

実際に見て感じることと見えない所

まず「施設が清潔」や「先生たちの感じが良い」というのはホームページでは見えないけれど重要なポイントですね。
先生が子どもたちにどう関わってくれているのか、これも気になります。
「先生に意見が言えているな」「先生のこと大好きなんだな」
子どもは正直なので園児の姿から感じ取れることも多いと思います。

飾ってある作品も実は見ておきたいポイントです。
統一されたレベルで同じようなアングルの絵が飾ってある園は、先生の指導がかなり入っていることがわかります。
これは子どもにとってデメリットしかありません。
「描きたくないものでも描かないといけないから描く」子が中には必ずいます。
絵画は本来自分の感性で表現するものです。
つまり自分が見えているものをどう表現するのかは自由なのです。
「紫陽花」を描いても全体を描くか花のひとつを描くのかは自由なのです。
同じものが飾られている園の子はお絵かきが好きじゃない子が多いのも事実です。

親としての希望と子どもの姿

英語や体操、お絵かきにお勉強・・・様々な経験が出来て子どもの可能性を見つけてくれるA幼稚園。
泥んこ遊びや自然体験が豊富なB幼稚園。
特に大きな特色は無いけれど鼓笛があったり行事が華やかなC幼稚園。
子どもが主体と謳っているD幼稚園。
私立の幼稚園はこのように各園でかなり特色があります。
親としての理想があってそこの幼稚園を希望するなら迷うことはないかもしれません。
でも実は子どもによって幼稚園も合う合わないがあるのです。
兄弟姉妹でも本来は園を変えた方が良いのです。
「いろんなことやってみたい」子はA幼稚園の様な所はいろんな経験が出来て楽しいかもしれません。
でも思い切り遊びたい子には可哀そうかもしれません。
なかなか自分が出せない子などは与えられた環境よりも泥んこ遊びなどの自分を解放できる経験が必要です。
逆に感覚過敏などで泥んこ遊びが苦手な子には酷かもしれません。
C幼稚園の様に行事の力で子どもたちの成長を促す園にも合う子もいれば、それがプレッシャーになる子もいます。
D幼稚園の様に子ども主体の生活では自律性の発達が期待できます。
このような保育は担任の先生の力量によります。
「どんな保育の工夫をしているのか」「今の子どもの課題が見えているのか」
それが明確にわかると良いと思います。

実際にそこの幼稚園に通うのは自分ではなく子どもです。
「我が子にどんな経験をさせる必要があるのか」を考えられるのは親御さんだけなのです。

大切な我が子を一緒に育てるのに「この幼稚園は相応しいか」
そんな視点で判断していただければと思います。

読んでいただきありがとうございました。

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