早寝早起き朝御飯。子どもに必要な理由とは?規則正しい生活で子どもが伸びる。生活リズムを整える簡単な方法。
夜更かしで身長が止まる?
大人の生活リズムに合わせて子どもの就寝時間が遅くなっていることが問題になっています。
幼稚園に入る前の面談でも22時過ぎに就寝している子がチラホラいます。
「お父さんが帰ってくると寝そびれちゃって・・・」なんて理由が多いようです。
身長を伸ばす成長ホルモンの分泌は深夜22時から2時の間にピークを迎えます。
つまり遅くとも21時には就寝して22時に深い眠りが訪れることが理想的です。
毎日22時過ぎに就寝する子は成長ホルモンの分泌が十分ではなく、他児と比較すると「身長が低い」ということが大いに考えられます。
もうひとつの大切な物質
眠っている間にメラトニンというホルモンも分泌されています。
メラトニンが私たちを眠りに導いてくれるのです。
更には抗酸化作用と、性的成熟の抑制作用などの働きがあります。
性的成熟の抑制作用は女の子の生理にも大きく関わってきます。
夜更かしをすることでメラトニンが十分に分泌されず、性的成熟が抑制されなくなると生理が早く訪れます。
女の子は生理が来ると身長が止まってしまいます。
小学校低学年で生理が来たため身長が止まってしまったという報告もあるそうです。
大切なメラトニンは寝室を暗くすることで多く分泌されます。
寝る前には室内を暗くすることが必要不可欠なのです。
セロトニンは幸せホルモン
夜早く寝ると朝日が昇るころに自然に目が覚めますね。
朝日を浴びるとセロトニンが多く分泌されるそうです。
セロトニンは幸せホルモンと呼ばれ、多く分泌されることでキレにくい子どもになると言われています。
そしてセロトニンは先のメラトニンの材料となるのです。
メラトニンをより多く分泌させたいと思ったら、セロトニンの分泌を促すことが必要です。
セロトニンは大人にも必要な物質です。
ストレスに強くなるホルモンと言われていますので、セロトニンが増えることはうつ病の対策にも有効です。
規則正しい生活で伸びる事
「早寝早起き朝御飯」は子どもの成長に欠かせないだけではなく、学習面にも影響を及ぼします。
この規則正しい生活が出来る子は学習能力も高いと言われているのです。
毎日決まった時間にそれを遂行することが目標になってしまったり、時間通りに出来ないと焦ってしまいます。
そのために無理なく、自然に生活リズムを整えることをお勧めします。
条件付けで身に付く生活リズム
まず夜早めに寝るようにします。
昼間は出来るだけ体を動かして遊び、就寝時間の30分ほど前にぬるめのお風呂にゆっくり浸かります。
その後は布団に向かいますが、寝る部屋も照明を落としておきます。
寝る雰囲気を作ることが大切なのです。
ここでは「寝る雰囲気になったら自然に眠くなる」という条件付けが起きているのです。
寝かしつけの方法のひとつで、寝室に向かう前にリビングの物に挨拶をするというのがあります。
「テレビさんおやすみなさい」と、挨拶をしながら寝室に向かうことを数日続けるそうです。
すると自分から進んでベッドに向かう習慣が出来るというものですが、これも条件付けです。
朝は朝日が昇ったら起きる30分前頃を見計らってカーテンを開けておきます。
すると自然と目が覚めます。
起きて一時間もするとお腹が空きますので、朝食もしっかり摂ることができます。
数日かかることもありますが、一旦リズムが付くとスムーズです。
比較してみると、いろいろなことに対して意欲がある子どもは生活が整っている子が多いです。
遅刻しがちや朝食抜きの子どもは朝から疲れたような表情です。
大人の働きかけひとつで子どもの可能性が変わっていきますので是非お試しください。
読んでいただきありがとうございました