これって赤ちゃん返り?イヤイヤ期?間違った対応が長引かせる。見分け方と上手な対応とは?
赤ちゃん返りはいつから・・・?
それまで特に問題なかった子が聞き分けが悪くなったり怒る、泣くなど感情の起伏が激しくなったり・・・。
これが「赤ちゃん返り」でよくみられる特徴です。
早い子はお母さんの妊娠初期に陥ることがありますが一般的には最初の波は第二子誕生から生後8ヶ月と言われています。
これは新しい家族が増えることで生活が変わることも影響のひとつです。
今まで自分だけがケアしてもらえた生活が変わることが大きな要因ですが、まだまだ赤ちゃんは寝ていることの多い時期です。
お母さんに抱っこされている赤ちゃんを羨ましいと思いながらも第一子は「自分の方が優位」だと感じています。
次の家族の変化としては第二子が生後16ヶ月くらいの時期です。
第二子が乳児から乳幼児となり行動範囲が広がります。
寝てばかりいた乳児は自分の意志を持って行動する乳幼児となり第一子は遊びの邪魔をされたり、我慢を強いられることとなります。
また何かと注目を浴びる第二子に対抗する気持ちが出てきて母親の気を引こうとしての行動でもあります。
これって赤ちゃん返り・・・?イヤイヤ期・・・?
「機嫌が悪いことが増えた」「かんしゃくを起こす」
そんな姿をみて「赤ちゃん返りをしている」と思ってしまうかもしれません。
兄弟差が2~3歳の場合はちょうど「イヤイヤ期」ということも考えられます。
子育ての難しさを感じるこの時期に重なってしまうと同じように感じるかもしれません。
でも似ているようで異なるトンネルに同じ対応をしていてはどちらも長くかかってしまいます。
それどころか今後のパーソナリティーにも大きな影響を及ぼしてしまうかもしれません。
「できるけどやってほしい」・・・甘えたい気持ち
「赤ちゃん返り」と「イヤイヤ期」の決定的な違いは「できていたことをやらなくなる」ことです。
「イヤイヤ期」は「自分だってできる。自分でやりたい」という「自己主張」の表れです。
反対に「赤ちゃん返り」は「ありのままの自分を受け入れてほしい」という「自己肯定」であり愛情の確認でもあります。
靴が履けなくてグズグズ泣いている子どもに「自分でできるね」という言葉が「イヤイヤ期」なら問題ないかもしれません。
「できる・やりたい」を信じて待ってもらえていることで安心して自分を試すことができます。
でも「赤ちゃん返り」だった場合逆効果です。
「自分は愛されていない」と自己肯定感が低くなってしまいます。
赤ちゃん返りはすべての子に起こるとは限りません。
そしていくつになったから起こらないとも限りません。
もちろん第一子に限らず、第二子、第三子でも下の子が生まれたら起こりうることです。
それまでの親子関係や上の子をどうケアするかによって大きく変わってきます。
きょうだいがいることで
上の子がいると下の子は影響を受けやすく「お兄ちゃんがいると口が悪くて・・・」「お姉ちゃんの真似しておままごとが大好き」
など模倣を通してパーソナリティーへ影響を及ぼします。
模倣することで習得できるものも多く、親が教えなくても「気が付いたら出来ていた」ということがあります。
反対に「上の子がおもちゃをとったり意地悪をする」など下の子が損をする場面もよく聞きますね。
このように兄弟姉妹は友だち関係よりも相互交渉の頻度が高くなり、しかも感情が抑制されないという特徴があります。
親の関り方で兄弟姉妹がいることがその子にとってメリットにもデメリットにも感じられます。
とても大切な時期ですのでしっかりと見極めて関わってあげてください。
読んでいただきありがとうございました。