心配事を伝えたい・・・。言い方で損をしない。協力してもらえる上手な要望の伝え方。
「こうしてほしい」の要望はクレームと紙一重
我が子のためにと思うとついつい幼稚園や学校などに「こうしてほしい」と言ってしまうことありませんか。
大切な我が子が不利益を被っていると思ったら・・・親としては当然かもしれません。
でも言われた側としてはどう思うのでしょうか。
「こちらの状況もわからないのに一方的な要望ばかり・・・」
「他の人はこんな細かい事言ってこないのに・・・」
悩んだ末の訴えもせっかくの話し合いの機会もクレーマーの戯言で片づけられてしまうかもしれません。
そればかりかモンペ扱いされた上に我が子が特別視されてしまうことも十分あり得ます。
「要望」ではなく「相談」のスタンス
相手の事情などはお構いなしに「こうしてほしい」という一方的な伝え方は「要望」です。
それだと相手は「YES」か「NO」しか選択肢がありません。
ましてや相手が不満感を持っていたり、納得できていないとなると絶対に受け入れてもらえません。
そんなことにならないように「要望」ではなく「困っているので相談に乗ってほしい」という姿勢で話すことをお勧めします。
例えば学校や園の先生に「子どもが落ち着きがないので配慮してほしい」ということを伝えたい場合
これをこのまま伝えてしまうと相手の都合は考慮していないので明らかに「要望」です。
「○○してほしいのですが」ではなく「どうしたら良いと思いますか」が相談のスタンスです。
一緒に考えてもらうことで「協力」が得られます。
どこまでなら引き受けられるのかを相手が自ら調整し「このくらいなら協力できる」と思わせることが大切です。
こちらの要望を押し付けるだけではなく引くこともしてみるといいと思います。
相談であれば相手の立場も尊重することができるのでお互いに嫌な思いをしなくても良いですね。
何よりも損をしてしまうのは子ども自身なのです。
不名誉なラベリング
「この子の保護者は厄介」
正直そう思われてしまう方もいます。
それでその子への教育が変わることはないとも言い切れません。
その子が友だちとトラブルになった時に「あの保護者だから子どももそうだよね」となるかもしれません。
つまり「親が他人に攻撃的だから子どもも攻撃的」といった不名誉なラベリングが貼られてしまうこともあるのです。
それを避けるためにも伝え方に配慮ができると良いですね。子どもにも良い手本となると思います。
読んでいただきありがとうございました。