小さいうちから預けるのは可哀そう・・・これって本当?子どもは何歳から預ける方がいい?
子どもは母親の下が一番・・・?
「小さい子どもを預けたい」と言うと「可哀そう」と言われたことがある人もいるかと思います。
そう言われると幼い我が子を人に預けることに罪悪感を持ってしまいますね。
でも物凄くやんちゃな我が子とずっと二人きり、お母さんも怒ってばかりでお互いイライラしてぐったり・・・。
こんな場合は短時間保育を利用するのはお互いにとって最適かもしれません。
重要なのは子どもを育てるお母さんが笑顔でいられることなのです。
保育をするのはプロなのですから子育ての愚痴を聞いてくれたり、相談に乗ってくれます。
子どもも沢山遊んでもらえて親子でリフレッシュでき、短時間でも離れていることで我が子が数段愛しく思えます。
何よりも集団だからこそ育つことも大いにあるのです。
集団の意識はいつごろから・・・?
一般的に幼稚園に入園するのは3歳以降となります。
でも実は子どもは2歳ごろからお友だちを意識することが分かっています。
この頃の子どもたちはお友だちの遊びに興味を持ち関りを持とうとします。
同じくらいの子どもたちが遊んでいるとじっと見ていることもありますね。
キャーキャーと一緒に走り回って遊んでいる子もいれば、ニコニコ笑ってお友だちが遊んでいるのを見て楽しそうにしていたり・・・。
こんな風に実はお友だちを意識しているのです。
「自分で歩くのイヤ!でもお友だちと手をつないで歩きたい!」こんな姿もありますね。
公園で「もう帰ろう」というお母さんに「イヤ!帰らない!」と言い張っている子ども。
でも仲良しのお友だちが「手をつないで帰ろう」と誘えば「うん!」とすんなり・・・。
このように家ではお母さんに甘えている2歳児でも「お友だちと一緒にいたい」という内発的動機づけで行動します。
もちろん褒められたいという外発的動機づけが働く場合もありますがイヤイヤ期の場合は内発的動機づけの方がスムーズです。
「お友だちと同じことをしたい」と子ども自身が思うことで自発的に行動できるのです。
これによって2歳児でも強制的ではなく自然と集団が形成されます。
集団だからできること
集団で過ごす子どもたちは観察学習も盛んです。
通常家庭で育つ場合はモデリングは主にお母さんや兄姉です。
集団で生活する場合はお友だちがモデリングの対象となることが多々あります。
発達の差が大きい年齢のため同じクラスであっても月齢差は大きく、出来ることや遊び方もかなり変わってきます。
そのことが良い刺激となり「やってみたい」気持ちが子どもの発達を促します。
「○○ちゃんがやっていたから自分も!」と挑戦して三輪車に乗れるようになったりハサミが使えるようになったり・・・。
家庭でトイレトレーニングに苦戦していても集団ではすんなり・・・なんてこともしょっちゅうです。
年齢の小さな子どもたちはお友だちができることは自分ももれなくできると固く信じています。
その「友だちと一緒にやってみたい」「ぜったいできる」気持ちで本当に「できた」となります。
その達成感が「自分はできる」の自己有能感になります。
集団は子どもにとってその機会が多い場と言えます。
4歳以降だと他者と自分の差に気づいて出来ないことには諦める子も出てきます。
集団を意識し始めた2歳くらいは自己万能感もありますので失敗してもめげずに挑戦するのです。
このように集団の効能を大いに利用することで子どもの発達にも好影響があるのです。
早い時期の集団生活は母子お互い無理のない範囲が望ましいと思います。
そして家庭と集団生活を上手に使い分けることで子育てがぐんと楽になると言えます。
読んでいただきありがとうございました。