おすすめ絵本~名前のない猫~
自分を取り巻く環境について考えさせられる絵本
自分が何者なのか・・・自分を特定してくれる「名前」がない猫のお話です。
名前がないなら付ければいい、でもどんな名前でもいいわけじゃない。
名前はあくまで呼称であり呼んでくれる人がいることの方が大切なんだな・・・と考えさせられます。
旅先などで自分のことを誰も知らない環境は匿名性があり解放的になれますね。
でも天涯孤独にまでなってしまうと怖さすら覚えます。
人は家族という小さな集団に属し、そこで必要とされることで居場所ができる。
その家族が当たり前のようにいてくれることの幸せを大切にしなくては・・・と考えさせられました。
ちょっと難しい内容かな・・・と思いましたが、年齢の低い子どもたちにもこの猫の孤独や寂しさが伝わっていました。
心配そうな表情でじっと絵本に耳を傾けていました。
絵本の後にひとりづつ名前を呼んであげたらとても嬉しそうでした・・・。
この絵本の猫に少しでも思いが寄せられる子はきっと大切に育ててもらっている子なのかなと感じます。
大きくなってからもきっと心に残る絵本だと思います。
普段の何気ない挨拶も見直したくなります。
「おはよう」の挨拶だけではなく「○○ちゃん、おはよう」と名前を呼んであげようかな・・・。
自分は大切にしてもらってるって思ってくれるかな。
なんて考えてしまいます。
読んでいただきありがとうございました。
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