思いやりのある子に育てる愛他行動。身近な大人の関わり方が重要です。
愛他行動とは・・・
愛他行動とは自分が損をしたり、危険な目に遭う可能性があるにもかかわらず、他人を助ける行動を言います。
愛他行動には援助行動・分配行動・寄付行動などがあります。
例として溺れている人を助けるようなレベルから献血や募金活動まで幅広くあげられます。
つまり「思いやりのある行動」ということです。
愛他行動のもとになるものは・・・
愛他行動は「思いやり行動」と言われるくらいなので「思いやり」が愛他行動を促します。
そして思いやりは「共感」の積み重ねから生まれます。
「共感」は共に感じること,その人の思いや気持ちが分かるということです。
子どもの周りにいる大人が子どもの気持ちに寄り添い共感してくれる経験が心の発達に重要です。
受容的で愛情豊かな環境で育った子どもはしっかりとした愛着形成がされています。
そのような子どもは人に愛されたり、大切にされた経験から他人を大切にすることができます。
身近な大人から学ぶ子ども
身近な信頼している大人が愛他行動を行う姿をみて育った子どもは、それが当たり前として自分も行うことができます。
これは「モデリング(観察学習)」と言われています。
子どもといると、物の貸し借りや場所の取り合いなど日々トラブルは絶えませんね。
その時に「自分が使いたい(独り占めしたい)」気持ちを分かってあげた上で
「でもみんなで遊んだほうが楽しいね」「順番守るとお友だち喜ぶね」
などと提案することで「共感」してもらえた嬉しさが「愛他行動」を促すのです。
気を付けないといけないのが「我慢」を強いてしまうことです。
中には「褒められたいから」「認められたいから」「怒られるから」といった理由ですんなりと遊具を譲ってくれる子どももいます。
愛他行動は他者を思って自発的になされることが重要です。
上記のような理由では大きなストレスとなり望ましい発達とは言えなくなってしまいます。
その子が本当にそうしたいと思っているのかをよく見極めて提案してあげることが理想的ですね。
「因果応報」と仏教では言うそうです。
ヒマワリの種を蒔いたらヒマワリの花が咲くように、人に優しくすれば優しくされる・・・
素敵な考え方ですね。
難しい言葉では子どもたちに伝わらないかもしれませんが、私たち大人が実践することが大切ですね。
読んでいただきありがとうございました。