保育の仕事って楽しい?大変?仕事に迷いがでたら・・・。
仕事に迷いが出てしまう時・・・
「自分はこの仕事をしていいのかな?」
若い先生や実習生、学生さんからもこの悩みはよく聞かれます。
特に最近は子どもの気持ちの読み取りなども授業や研修で積極的に行われています。
そこで子どもの思いに気づき寄り添うことの難しさや、大切さを説いています。
その重大さに自分の幼稚園の先生としての資質を疑い、しり込みしてしまい出てくる言葉だと思います。
「私は子どもの気持ちをきちんとわかってあげられるだろうか」
「成長の芽を摘んでしまうのではないだろうか」
その怖さはとてもよくわかります。
子どもたちは生活や遊びの中で他者と関わり合い、その中で様々な経験をして成長を重ねます。
時につまづいてしまうこともありますが、信頼できる大人の適切なかかわりが成長や学びを促します。
それによって子どもの人間性の土台ができる。
私はそれが保育者の仕事で一番大切なことだと思います。
ひとりで20名から30名弱の子どもたちと過ごすのが幼稚園の担任の先生です。
タイミング良く全員の成長のポイントに立ち会えるのはベテランでも不可能に近いことだと思います。
それ故に自分にはこの仕事はできないと思ってしまうのです。
「子供時代を経験していない人はいない」
男性は女性になったことがないから女性の気持ちがわからない
若い人は老いの経験がないからお年寄りの気持ちや不自由さがわからない
これはよく言われていることですね。
でもみんな子ども時代は確実にありましたね。だから子どもの気持ちは絶対にわかるはずです。
理不尽に怒られたことや、つまらないものが怖かったこと、大人に言われて嬉しかったこと・・・
思い出してください。目の前の子どもたちの気持ちと何も変わりません。
保育者の仕事が重要だと思える、子どもの思いを大切にしてあげたいと思える人がこの仕事に向かないわけがありません。
「自分はこの仕事をしていいのかな」と思える人にこそ、ぜひこの仕事に就いていただきたい。
そして制作の準備など大雑把で良いので、そのかわり日々の保育の記録を書いてください。
「○○君が喧嘩して泣いた」「××君が誰と遊んでいた」などわかる範囲でメモ書きするだけで良いのです。
後に読み返して思わぬ保育の参考になることがあります。
記録の少ない子は、もっと気を配らなくてはいけない子だと気づくかもしれません。
子どもの思いや気持ちに近づくことでその成長が感じられ、保育がより一層楽しくなります。
そんな素敵な先生がたくさんいてくれたら、子どもの心がしっかり育ち、この国の未来は素晴らしい方向に向くのではないでしょうか。
なんて壮大なことを考えてしまいます・・・
私たちのできることは限られているけれど、それは確実に未来へと繋がっている仕事だな・・・と誇りに思い、明日からも頑張っていましょう!
読んでいただきありがとうございました・・・