クラス運営に役立つ。子どもとの信頼関係。社会的行動を促すには・・・?
担任の先生は無条件で受け入れられる・・・?
担任となればすぐに子どもたちが自然についてくる・・・と言う訳にはいきませんね。
4月はクラス替えがあり不安な子どもたち、前の担任と自分を比べてしまったり・・・そんな中でもまずは信頼関係を築こうと先生たちは奮闘します。
新人の先生だと頭ではわかっていても実際はなかなか難しい事でもありますね。
でも難しく考えないでくださいね。
信頼関係はその子をわかってあげることが第一歩です。
保育室から逃げちゃう男の子
保育室にいてもすぐに出ていってしまう男の子。
怒るのは簡単ですがそれだとその子の気持ちがわかりません。
その子は私が追いかけてくるのを知っていて廊下に置いてあるお家の中に隠れたので、しばらくその子に付き合うことにしました。
「いないいないばあ!」をするとその子はちょっと意外そうな顔をしましたがすぐに笑顔になりました。
きっと子どもながらに怒られることを想定していたと思います。
何度か「いないいないばあ」で遊んだ後にお部屋で遊ぶことを提案するとすんなり戻ってくれました。
子どもたちとの信頼を築くところから
子どもたちの中に入り、一緒に遊びこむことで子どもの心に近づくことが得意な先生。
子どもたちの些細な気持ちの揺れもキャッチし、笑顔で包み込む先生。
遊びを発信、牽引する子どもたちの良きリーダー的な先生。
どんなやり方が得意かは先生次第で良いかと思います。
子どもたちは信頼している大人の姿を見て学びます。
子どもは大人が嘘をつくと見分けられるのかという実験があります。
3歳児でもその大人が本当のことを言っていないとわかると次からその大人の言うことは信頼しないようになるそうです。
他人を騙すようなことや傷つけるようなことはしない、といったような社会的に望ましいと言われている「社会的行動」と相反する「反社会的行動」があります。
幼児は信頼している大人の価値観がそのまま投影されます。担任の先生がクラスのルール作りの基盤となります。
そして担任の先生との信頼が強いほどクラスのルールをしっかり守ろうという傾向も強まります。
つまり担任の先生が社会的行動をクラスのルールとして提示することで子どもたちの社会的行動を促すことができるのです。
クラスは小さな社会です。
クラスの中で何か課題ができた時にみんなで正しい価値観について考えるような時間を作ることもなかなか意義があると思います。
幼稚園の3年間、子どもたちがどのような価値感を持ち成長していくかは担任の先生次第です。
そんな視点でもクラス運営を捉えていただける先生が増えると嬉しいです。
読んでいただきありがとうございました。