「受け止める」だけでは終わりません。その先ができる保育者になる。
「受け止める」だけなら簡単
ずっとずっと泣いている子、マイペースな子、ご飯を食べない子、甘えん坊な子・・・。
幼稚園や保育園はいろいろな子どもがいるから面白い・・・。
歌の歌詞のようですが本当にそうですね。
いろんな子どもの個性を受け止めて大切にしながら社会性も育てていく・・・それが私たちの仕事のひとつです。
「この子はこういう子」と「受け止める」のは第一歩です。
ここからが本領発揮ですね。
「受け止める」のその先は?
毎朝泣いて登園する年少さんの男の子。しかも朝だけでなく帰るまで泣いている筋金入りの泣き虫さんでした。
毎日その子の家に電話をして一日の様子を話すのが日課でした。
保護者の方にしてみたら我が子が毎日、しかも一日中泣いているなんて・・・想像すると本当に辛いことです。
私も申し訳ない思いでいっぱいでした。
「力不足で申し訳ないです・・・」
謝る私にその子のお母さんが
「受け止めてくれる先生はたくさんいるけれど、受け入れてくれる先生は少ないんですよ」と言ってくださいました。
「受け入れる」その具体的な行動
「泣いていてもいい」と受け止めることしかできていないと私は思っていました。
でも保護者の方と毎日電話でその子のことを伝えることは、その子から目を背けずにいたと感じてもらえたのだと思います。
「泣いてもいい」から一緒に頑張ろう・・・。
きっとそれが「受け入れる」ことなのかもしれません。
子どもの個性はそれぞれで、中にはすぐ集団に入ることが難しいこともあります。
無理にその子を変えるのではなく、その子なりペースでいいのかもしれません。
「受け入れてもらえた」と感じることが大切ですね。
読んでいただきありがとうございました。