子供の食の悩みに。オススメしたい子供が何でも食べられるようになる絵本。
好き嫌いはどうしていますか
子どもたちの入園面接で保護者の方とお話をしていると食わず嫌いの子の相談をよく受けます。
「以前は食べていたのに食べなくなってしまった」「細かく刻んでも食べない」「においも嫌がる」などと嫌いレベルも様々です。
昔、私が読んだ本に「好き嫌いはアレルギーが関係している可能性がある」とありました。
内容はうろ覚えですがアレルギーの自覚がない段階でもその食材に嫌悪感を持ち、実際食べてみるとアレルギー症状が出るといったものでした。つまり身体が拒否していて食べられなかったということです。
女の子のお弁当に苦手なものが入っていました。私が残さないで食べようという空気を醸し出していたからでしょう、その子は無理して苦手なものを平らげました。普段家でも食べない食材をきれいに食べたので気をよくしたお母さんは家でもその食材を出したそうです。
そしてその夜、体中に蕁麻疹が出てしまったそうです。
無理強いしたつもりはないけれど、その子にとっては物凄い圧力だったと思います。反省です・・・。
アレルギーを治すことは難しいけれど、食わず嫌いは何とかならないかな・・・と思っていた時に出会った絵本です。
食べ物の音
「おいしいおと」
その食材を噛んでいるときに聞こえる音です。
自分の口の中の音なのです。
文章としても音の表現が独特で「確かにこんな音してるな~」と読みながら感心してしまいます。
読み聞かせをして数日後のお昼の時、相変わらず嫌いな野菜を食べようとしない○○君。
試しに「これ食べた時の音、聞かせて~」と耳を近づけるとあっさり「わかった~」
パクッ!
「先生~、音聞こえる?」「わあ~、いい音!聞こえる聞こえる!!」
「僕のも聞こえる~?」
それ以来繰り広げられる「食べ物の音コンサート」でした。
まだまだ子どもはひとつのことにしか気を配れないのか、音に集中するあまり味には気が向かないようですね。
この絵本は2歳児のクラスでも効果てき面です。