『良い笑い』と『悪い笑い』。格言を見て思った事。

人として、保育者としての・・・

「人は何を笑いの対象にするかで、その人の人格がわかる」

ニーチェの言葉です。
先日レポートの手伝いをさせられて、渋々ニーチェについて調べようと思い、たまたま目にした言葉です。
とてもハッとさせられました。

「転んだ人をみてこの子は笑っていたんです。」
ある保護者の方から相談を受けました。
目の前を歩いていた見知らぬ方が転んでしまって、それを一緒に見ていたわが子は「ハハッ」と笑ってしまったそうです。
笑いは瞬間的なもので、その後の会話では心配しているような口ぶりだったそうです。でもわが子が転んだ方を見た瞬間に出たのが心配ではなく笑いということがショックだったようです。
転ぶ姿は滑稽な場合もありますから、思わず吹き出すことはあり得ること、心配する気持ちもきちんと育っているので大丈夫ですと伝えましたが、自分はどうだろうと考えてしまいました。

友だちが転んだ時に笑いながら「やだ~ 大丈夫~?」と言うことはなかっただろうか。
「大丈夫~?」という言葉に笑いは不適切ではないだろうか。その心配は真実ではないような気すらしてきます。

テレビでは芸人さんがいじられて笑っている姿が当たり前のように流れる中で、子どもたちに「いじめ」と「いじり」の境目がわかるのでしょうか?とついつい心配になってしまいます。
大人ですらつい調子に乗って相手をいじりすぎてしまい、イヤな思いをさせているくらいです。
実際、小学校の教員同士で起きたいじめ問題のようなケースは多いと思います。
他人をいじることに笑いを求めたり、悪口を言いながら笑いあう様子は成熟した大人としては見苦しいですね。
身近にいても信頼できませんし、本音で話しません。
自分はどう思われているのでしょうか・・・皆さんも振り返ってみませんか。
「品格のある人格」を目指し自分を律することも必要だと感じている私です。

読んでいただきありがとうございました。

 

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