保育者の役割について考えてみよう~保育者の仕事の本質って?迷った時には原点に立ち戻ろう~

保育者の仕事の本質は・・・?

保育者の仕事とは?

・子どもと遊ぶ
・子どもに基本的なことを教える
・子どものお世話をする
他の業種の方に説明するとなるとこのくらいで十分ですね。聞いた方もこれ以上の答えは期待していないと思います。
上記の内容の奥深さは別として、保育者の仕事は多岐に渡りますね。今や家族のケアや小学校への連携なども私たち保育者の仕事です。

少し話は逸れますが「良い先生」とはどんな先生でしょうか。
良い先生の評価は、人により観点が異なると思います。園の方針に沿ってそれに適した保育ができれば十分良い先生と言われます。
でも本当にそれだけでしょうか?
私は保育者の仕事の本質を理解し、実践している人は良い先生だと思います。
私の知っている保育者は大半の方が子どものことを心から大切に思い、保育に真摯に向き合っています。
本当に良い先生ばかりです。
ですがそんな先生たちですら時に人からの評価に左右されて自分に自信が無くなってしまうことがあります。
そんなときは保育者の仕事を振り返ってみてください。

シンプルに考えると、担任の先生は何故いるのでしょうか。
子どもは年齢が低ければ低いほど、特定の人との愛着形成が必要です。一般的にお母さん、お父さんなどの家族としっかり愛着形成し、幼稚園や保育園に入り担任の先生という他人とも愛着を形成していきます。担任の先生は言わば親の代わりとなります。
幼児期に人との愛着を持つことで自尊心や自己愛を持ち、後に人格形成に大きな影響を与えます。
最初は一番身近な母親ですが、母親を安全基地として少しづつ他人にも関心の幅を広げていきます。
その「最初の大人」になることが私たち保育者の重要な役割です。しかも「大好きな最初の他人」であって欲しいのです。
信頼関係が育っていない時期に叱っても空回りしている感覚がありますが、ある程度一緒に思いを共有していくことで信頼が生まれ「担任の先生」のいうことは絶対になりますね。それは「この大人は自分のことを真剣に心配してくれる」と思ってくれるからです。つまりこの人は自分のことを大好きでいてくれる人と認識してくれているのです。それは愛着の形成が成功している証拠です。
子どもは自分のことを大切に思ってくれているかどうかを敏感に察知します。そして子どもは正直です。そんな子どもが「先生大好き」と言ってくれたら、それは間違いなくその子にとって「良い先生」なのです。それが保育者の一番大切な仕事であり、一番大切です。
私は悩める若い先生たちにはそのように伝えています。

子どもを育てるとは・・・

親以外の他人と心を通わせることで子どもの世界が広がります。
また子どもは外界のことを自分を取り巻く大人を介して学びます。それが親や私たち保育者です。
子どもに接している大人の価値観を通じて子どもたちは自身の価値観を形成していきます。
つまり私たちが生き物に対して尊いものとして接すれば子どももそのように感じてくれます。
私たちは日々自分の振る舞いや考えに対して「正しいもの」に近づける努力が必要です。
・・・と言っても先生だって人ですから四六時中は無理だと割り切って仕事中は頑張っていきましょう。

読んでいただきありがとうございました。

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