手先のトレーニング遊び その1~遊びの中でボタンが上手になる~
ボタンの練習
手や指の感覚を育てて脳も育てる
幼児期の子どもたちには、たくさん手や指を使って脳の活性化を促してあげたいですね。
私の担当している未就園児のクラス(2歳児から3歳児)で先日「ボタンができなくて・・・」という保護者の声がありました。
今はボタンのついていないシャツを着ている子どもたちも、4月になったら幼稚園の制服を着るのです。
4月に困らないようにボタンは今のうちに完璧にしてあげたい・・・というわけで、前から用意してタイミングを見計らっていたボタン遊びを子どもたちに提案してみました。
レディネスはやはり重要
学習や習得に必要な知識や経験など心身の準備が整っていることを指す「レディネス」
個人の発達の差が大きい幼児期の子どもにとって重要ですね。
ボタン遊びに興味を示さなかった子もいれば、「やる~!」と食い付きの良かった子もいました。
最初は手伝ってあげましたが、コツをつかむとスイスイ・・・結局ひとりですべてのボタンをつなげてしまいました。
この子は年上の女の子と遊ぶ機会が多く、お絵かきや制作もたくさん経験していました。ハサミもとても上手に使えます。
だからこそちょっと難しそうなものでも目新しい活動には「やってみたい」の気持ちが勝つようです。きっと「自分はできる!」という自己肯定感も強いのでしょう。
「できない」「やって」より「やってみたい」
そう思えるように入園までの時間で子どもたちに自己肯定感が育つ経験を積ませてあげたいところです。
そのためにも背伸びの活動よりもちょっと戻った活動を取り入れることも必要です。
私も手先を使う遊びをもっと取り入れて、発達を促していけるよう取り組みます。
この頃粘土をやりたがるクラスの子どもたち。時間を忘れて夢中で遊んでいます。粘土遊びはもちろん手先を使う遊びです。小さなものをつまんだり、握力を使って握ったり・・・ひとつひとつが発達を促していると思えば、お昼の時間がおしてしまう焦りもゆったりと構えられるかな・・・と思うことにします。
読んでくださりありがとうございました。